林檎忌・麦の日

今日は半年前にライブをさせて頂いた京都・嵐山にある『美空ひばり座』で演奏のお仕事に行ってきました。

演奏内容はズバリ『ひばりさんの曲』‥なぜなら今日6月23日は23回忌にあたるからです。

献花するファンの方々を迎えいれる生BGM的な演奏やねんけど、ひばりさんの曲を『美空ひばり座』で、しかも命日に！おまけにファンの人の前で吹くとなると、さすがに緊張したf(^_^)
午前中のお客さんが少ないステージで、スタッフの方が『青空で見ているひばりさんに向かって吹いてあげて下さい』と呟き、それを聞いた僕は更に一人緊張してしまったけど、ひばりさんの曲を出来るだけフェイクせず(崩さず)吹きたくなった。

歌メロをストレートに楽器で吹く事は簡単そうに思えるけど、かなり難しい事だと僕は思ってて‥ついついアドリブと言う名の誤魔化しにはしってしまいがちなのです。

歌を越す事は出来ないのかもしれないけど、出来るだけそれに近づきたいのです。

要は歌心があれば崩そうが何でもOKやと思うねんけど、歌詞の意味や、その曲の在り方を無視し、音楽理論的な捉え方をしてプレーしても、どんだけテクニカルであろうが、大筋が外れ過ぎると説得力に欠ける演奏になりがちだなと思ってて‥

でも、ストレート＝シンプルに吹くにはかなりの勇気が必要で‥

となると、頼れ信じべくものは、自分の『音色と歌心』のみとなってくる。

もちろん、色んなスタイルがあるのは当然だし、テクニカルなスタイルも素晴らしいものも沢山あるし、聞く分には僕も好きだったりする。

ただ、そんな数あるスタイルの中でも、自分が確立したいスタイルを自覚出来た事はかなりの収穫やなと。まぁ正確には『再確認』であり、未だに自分のスタイルはゆれゆれやねんけどf(^_^)

何だかんだ、音楽で大切なんは『音色』やねんなとも再確認しました。いい音、いい声じゃないと、どんだけテクニカルでもやっぱ‥(>_<)でしょ？

ところで今日の僕の音はひばりさんに届いたと思いますか？

まぁ〜届いてないよ‥
この程度の音ぢゃね‥

と素直に認めると‥
やっぱ悔しい。

まだまだまだまだ‥
『ええ声〜(^o^)』
ぢゃなく
『ええ音〜(^o^)』
を目指して頑張りまっせよ！