2011/03/02

読書感想文

先日お世話になった、病院の待合室で一冊の絵本と出会った。


『大きな木』
シェル・シルヴァスタイン
村上春樹・訳


大きなリンゴの木と少年のお話。

リンゴの木は少年と遊ぶのが大好きで、いつも少年が来ないかな〜?と待っていて、自分の体で少年が遊ぶのが心底幸せだと感じていた。

月日が流れ、次第に木遊びをしなくなっていく少年。。

木:『ねぇ一緒に遊ぼうよ』

少年:『うーん…木登りより、僕はゲームがしたい。だからお金をちょうだい』

木:『私はお金を持ってないよ…そーだ!私のリンゴを売ってお金にすればいいよ』

またまた月日が流れ、家庭を持った少年は。。

木:『ねぇ一緒に遊ぼうよ』

少年:『そんな事より広い家が欲しいんだ』

木:『…だったら私の枝を切って、それで家を建てればいいよ』


またまたまた月日が流れ、世間に疲れた少年は。。

木:『ねぇ一緒に遊ぼうよ』

少年:『旅に出たいんだ…だから船が欲しい』

木:『…だったら、私の幹を切って、それで船を造ればいいよ』


またまたまたまた月日が流れ、すっかり年老いた少年は。。

木:『ねぇ一緒に遊ぼうよ』

少年:『…もう遊ぶ元気はないよ。人生に疲れた』

木:『ごめんね…もう切り株になってしまった私に出来る事はないよ…』

少年『出来れば、ゆっくり腰掛けられるイスが欲しい』


大きな木は背筋をピンと伸ばし…

『だったら椅子にはなれるよ!』


少年は切り株になってしまった木にゆっくり腰掛けました。


大きな木はとても幸せな気持ちになれました。

…ってな話だったと思う。
※違っていたらゴメンナサイm(_ _)m


無償の愛と言うのか…
母性愛と言うのか…

仮にそうだとしたら、男性である自分にはなかなか出来そうにないと思ってしまう。
と同時に太刀打ち出来るものではないとも思った。

その愛(エネルギー)はどこからやってくるのやら…?


愛を与えられたから…
愛を与えられるようになるのか…?

ニワトリが先か?
タマゴが先か?
…ん?ちょい違うか(苦笑

女性が故に持てる愛=母性愛とするならば。。やっぱり女性はすごい!…としか思えない。


シンプルな挿し絵と
シンプルな文で
大切な事を感じさせてくれる
絵本もすごい!


※木を女性と思って書いたけど…男性だとしたら『父性愛』。。
そこに自分を投影したら…
ピンチとなる(・・;)

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